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卒塔婆
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そとうば
ふりがな文庫
“
卒塔婆
(
そとうば
)” の例文
卒塔婆
(
そとうば
)
の文字、——清勝院殿法授静山居士——と読み下すと共に、彼は、そこまで追って来た慕わしい恋しい兄が、何ものであったかはっきり
覚
(
さと
)
った。
剣の四君子:04 高橋泥舟
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金五郎は、名簿から、数十人の死んだ子分の名を書き抜き、安養寺の和尚に、
卒塔婆
(
そとうば
)
をつくって貰った。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
他に、
卒塔婆
(
そとうば
)
や青笹などが処々に建てられていて、その赤く枯れた笹に当時結び付けられた白紙や、赤い紙などが淋しげに風に動いていた。太吉はその墓場で休んだ。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
墓地の松林の間には、白い旗や
提灯
(
ちょうちん
)
が、巻かれもしないでブラッと下がっていた。新しいのや
中古
(
ちゅうぶる
)
の
卒塔婆
(
そとうば
)
などが、長い病人の臨終を思わせるように
瘠
(
や
)
せた
形相
(
ぎょうそう
)
で、立ち並んでいた。
死屍を食う男
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
それには
鯰
(
なまず
)
がかかっていて草の上へ落ちた。伊右衛門はあわてて傍にあった
卒塔婆
(
そとうば
)
を抜いて押え、
魚籃
(
びく
)
に入れるなり卒塔婆を投げだした。卒塔婆は近くに倒れて気を失っていた女乞食の前へ落ちた。
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
「さればよ、
明日
(
あす
)
は、父義朝の五七日の
忌
(
き
)
にあたる。小さい
卒塔婆
(
そとうば
)
なと
削
(
けず
)
ってご供養のしるしとしたいが」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
卒
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
塔
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“卒塔婆”で始まる語句
卒塔婆小町
卒塔婆流