“区切”のいろいろな読み方と例文
旧字:區切
読み方割合
くぎり50.0%
くぎ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云って、どこかで区切くぎりを付けて、双方さっぱりしておかないと、自分は何のために、今日ここまで足を運んだのか、主意が立たなくなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ところが、そう勝手元の御都合のいいようにばかりは参らんです、世の中というものはね。第一もの区切くぎりのあるという事をあなたは御承知ですか」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただ時を区切くぎってといたた雨滴あまだれの音だけがぽたりぽたりと響いた。あによめ平生いつもの通り落ちついた態度で、へやの中を見廻しながら「なるほど好い御室ね、そうしてしずかだ事」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)