“区限”の読み方と例文
旧字:區限
読み方割合
くぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前はただ小さな灌木かんぼくの茂みで無雑作むぞうさふちどられていたその庭園は、今は白い柵できちんと区限くぎられていた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
その老いた幹には、大きな枝の脇の下に寄生木やどりぎが生えて居た。その樹に対して右手には、その屋敷とそれの地つづきである桐畑とを区限くぎつて細い溝があつた。何の水であらう。
そうしていま私のぼんやり立っているこの小径こみちからその芝生を真白まっしろさくあざやかに区限くぎって。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)