“一区切”の読み方と例文
読み方割合
ひとくぎり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで問答に一区切ひとくぎりを付けた夫人は、時を移さず要点に達する第二の段落に這入はいり込んで行った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼がその洋杖を突いたまま、ほろを打つ雨の下で、方角に迷った時の心持は、この気分の高潮に達した幕前の一区切ひとくぎりとして、ほとんど狐から取りかれた人の感じを彼に与えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)