“ひとくぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一区切40.0%
一区画20.0%
一区限20.0%
一齣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼がその洋杖を突いたまま、ほろを打つ雨の下で、方角に迷った時の心持は、この気分の高潮に達した幕前の一区切ひとくぎりとして、ほとんど狐から取りかれた人の感じを彼に与えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女の目に映る夫は、父吉左衛門のくなったころを一区画ひとくぎりとして、なんとなく別の人である。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
婆さんは一区限ひとくぎりつけると、また口を閉じて敬太郎の様子をうかがった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
話もちょうど一齣ひとくぎりらしい。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)