“剽気”の読み方と例文
読み方割合
ひょうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は日頃よりも機嫌もうるわしく、折々、剽気ひょうげたわむれなど云いながら悠々各陣地をてあるいた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒など飲むと、舞をよくするし、剽気ひょうげたところがあって、おもしろい男だというので、頼朝にひき留められ、この配所に、もう半年の余も懸人かかりゅうどになっている暢気のんきな男だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいや堺の塗師ぬしで、杉本新左衛門という剽気ひょうげた男でおざる。刀の塗りざやをよう致すので、人呼んで、そろりざやといい、いつか、それが姓のようになって、曾呂利そろり新左衛門と、みなが申しおる」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)