前触まへぶれ)” の例文
旧字:前觸
斯ういふ阿爺おやぢが——まあ、鋼鉄のやうに強いとも言ひたい阿爺が、病気の前触まへぶれも無くて、突然死去したと言つてよこしたとは。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
来春出梓しゆつしすべきものは未だ之を言ふに由なけれど、其前触まへぶれによりて之を見れば、従来の劇塲内部に於ける制度に甘従したる作なること、大方預察するに苦しからず。
劇詩の前途如何 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
疑問の前触まへぶれは早くも掲げられたれど、お糸は未だ心付かず。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「見たい! 五人の女優が出るのよ。前触まへぶれが大変なの。」
女流作家 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)