“前哨”の読み方と例文
読み方割合
ぜんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は前哨ぜんしょうの全線を見回って、あちこちに立ち止まっては騎哨に言葉をかけた。二時半にウーゴモンの森の近くに、彼は一縦隊の行進する足音を聞いた。
前哨ぜんしょうの散兵陣地、尖角せんかく陣地、第二陣地、ほとんど一溜ひとたまりもなく押し崩され、中軍の寺院附近は、それらのすなき将兵や馬のいななきで埋まっていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして思いもかけぬ間道を先くぐりして突然前哨ぜんしょうの面前に顔を突き出して笑っているようなところがある。
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)