判金はんきん)” の例文
私は此通り眼が惡いので、判金はんきん光次みつつぐつた花押かきはんの下に、チヨイとたがねで傷をつけて居ります。良質の慶長けいちやう小判ですから、すぐわかります
七兵衛は得意になって、正徳しょうとく享保きょうほ改鋳金かいちゅうきんを初め、豆板、南鐐なんりょう、一分、二朱、判金はんきん等のあらゆる種類を取並べた上に、それぞれ偽金にせきんまでも取揃えて、お絹を煙に巻いた上に
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)