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出水
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しゆつすゐ
ふりがな文庫
“
出水
(
しゆつすゐ
)” の例文
その
渓潭
(
けいたん
)
の美しさを説かなかつたならば、かれもその妻を谷の中に置いて来てゐるので、
昨日
(
きのふ
)
今日の
出水
(
しゆつすゐ
)
で何処か通れなくなつてゐれば止むを得ないが、さうでなければ
山間の旅舎
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
頭
(
かしら
)
の
申付
(
まをしつけ
)
なら、拙者は誰の
下
(
した
)
にでも附いて働きます。その上
叛逆人
(
ほんぎやくにん
)
が起つた場合は
出水
(
しゆつすゐ
)
などとは違ひます。貴殿がおことわりになるなら、どうぞお一人で
上屋敷
(
かみやしき
)
へお
出
(
いで
)
になつて下さい。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
本所
(
ほんじよ
)
も同じやうに
所々
(
しよ/\
)
に
出水
(
しゆつすゐ
)
したさうで、
蘿月
(
らげつ
)
はお
豊
(
とよ
)
の住む
今戸
(
いまど
)
の
近辺
(
きんぺん
)
はどうであつたかと、二三日
過
(
す
)
ぎてから、
所用
(
しよゝう
)
の帰りの
夕方
(
ゆふがた
)
に
見舞
(
みまひ
)
に来て見ると、
出水
(
でみづ
)
の
方
(
はう
)
は無事であつた
代
(
かは
)
りに、それよりも
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
先年
出水
(
しゆつすゐ
)
の時、城代松平伊豆守殿へ町奉行が出兵を願つたが、大切の
御城警固
(
おんしろけいご
)
の者を貸すことは相成らぬと
仰
(
おつし
)
やつたやうに聞いてをります。一応御一しよにことわつて見ようぢやありませんか。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“出水”の意味
《名詞》
出水(しゅっすい、でみず)
大量の降雨などにより河川が増水すること。また、大水となること。洪水。
《固有名詞》
出水(いずみ)
日本の地名。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“出水”で始まる語句
出水川