“凡(オヨソ)” の例文
屋敷を構へて居た蘇我臣(ソガノオミ)なども、飛鳥の都では、次第に家作りを拡げて行つて、石城(シキ)なども高く、幾重にもとり廻して、凡(オヨソ)永久の館作りをした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此だけの語が言ひ淀み、淀みして言はれてゐる間に、姥は、郎女の内に動く心もちの、凡(オヨソ)は、気(ケ)どつたであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして、凡(オヨソ)一月は、後から後から替つた色のが匂ひ出て、禿(ハ)げた岩も、一冬のうら枯れをとり返さぬ柴木山も、若夏の青雲の下に、はでなかざしをつける。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)