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凡々
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ぼんぼん
ふりがな文庫
“
凡々
(
ぼんぼん
)” の例文
時々取り出しては
慈母
(
じぼ
)
の
霊前
(
れいぜん
)
に
額
(
ぬか
)
ずくがごとく礼拝した「この人形の
折檻
(
せっかん
)
がなかったら自分は一生
凡々
(
ぼんぼん
)
たる芸人の末で終ったかも知れない」
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「む、それはよいな。——だが、待てよ、
家康
(
いえやす
)
の領内をこえていかにゃならぬ。腹心の者はみな顔を知られているし、そうかともうして、
凡々
(
ぼんぼん
)
な
小者
(
こもの
)
ではなんの役にも立つまいのう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
思えばそちはよくもよくも、ああいう主君の
下
(
もと
)
に三十年も無事に仕えて来たものじゃ。それも、ただ
凡々
(
ぼんぼん
)
ではなく、無二の者と、重用されて来たところは、そちも隠居以上、油断のならぬ男とみえる
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
々
3画
“凡”で始まる語句
凡
凡庸
凡夫
凡下
凡人
凡事
凡兆
凡慮
凡者
凡俗