“ぼんぼん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ボンボン
語句割合
坊々57.1%
凡々42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は今日では啓ちゃんと云う人間が典型的な船場の坊々ぼんぼんであって、ほんとうに取柄のない詰まらない男であることを誰よりもよく知っているので
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今のとこ二階の四畳半を坊々ぼんぼんの勉強部屋に使やはったり、娘さんの寝室に使やはったりしてはりますねんもん。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
思えばそちはよくもよくも、ああいう主君のもとに三十年も無事に仕えて来たものじゃ。それも、ただ凡々ぼんぼんではなく、無二の者と、重用されて来たところは、そちも隠居以上、油断のならぬ男とみえる
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)