共音ともね)” の例文
はら/\とつて、うしろの藁屋わらやうめ五六羽ごろつぱ椿つばき四五羽しごは、ちよツちよツと、旅人たびびとめづらしさうに、くちばしをけて共音ともねにさへづつたのである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我は合せたる掌に接吻するに、人々共音ともねに泣きぬ。寺門にはひつぎを擔ふ人立てり。送りゆく僧は白衣着て、帽を垂れ面を覆へり。柩は人の肩に上りぬ。