六合りくごう)” の例文
これについては一条忠衛いちじょうただえさんが近刊の『六合りくごう雑誌』で「夫婦の扶養義務について」と題して書かれた所と全く同感です。
平塚さんと私の論争 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
けだし、理想の本体は宇宙六合りくごうを統轄する無限絶対の帝王にして、この世界に下すに物心二大臣をもってし、吾人をしてその二大臣の従属たらしむ。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「帝は万物の霊を生じ、これをして天功をたすけしむ、所以ゆえに志趣は大にして、しん六合りくごうの中に飛ぶ」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
六合りくごうの空間へ彼が描き出した想像力と実行力とが結びあって生れた無名無形の剣なのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんじ提宇子でうす、この段を説く事、ひとえに自縄自縛じじょうじばくなり、まず DSでうす はいつくにも充ち満ちてましますと云うは、真如法性しんにょほっしょう本分の天地に充塞し、六合りくごうに遍満したることわりを、聞きはつり云うかと覚えたり。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
今もしわが身に善因を養い、道徳を修め、もって愚昧の雲霧を一掃しきたらば、このときはじめて、無始以来内包せる光明の六合りくごうを照徹することあるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
桓帝かんてい、霊帝このかた、四海わかれて争い、群雄みな覇王はおうを僭称す。ひとりわが太祖武帝、民をいつくしみ、六合りくごうをはらい清め、八こうむしろのごとく捲いて、ついに大魏国を建つ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一条忠衛氏が本年一月の『六合りくごう雑誌』で明晰めいせきに論断しておられます。
婦人改造の基礎的考察 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)