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克
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こく
ふりがな文庫
“
克
(
こく
)” の例文
丈夫さうで
脂
(
あぶら
)
ぎつて、三十過ぎまでニキビを持越して居る獨り者、無口で一
克
(
こく
)
で、そのくせ氣の弱さうな、一種の劣等感と
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
極く一
克
(
こく
)
な
質
(
たち
)
で尊大で家一杯ひろがつて我儘を通して居た習慣が、病みついてからは更に募つて、家のものに一日三界あたり散らすので、末の弟の哲と云ふのなぞは
お末の死
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
だから其大切な時機を通り越すと、世間は其資格を段々奪ひにかゝる。露西亜と戦争の最中こそ、閉塞隊は大事だらうが、平和
克
(
こく
)
復の
暁
(
あかつき
)
には、百の広瀬中佐も全くの凡人に過ぎない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何處か一
克
(
こく
)
で正直で、お孃さんの言ふことは、どんな無理でも聽きましたし、お孃さんが、馬鹿にし乍らも可愛がつたのは、無理もないと思ひました
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
太兵衞は
口惜
(
くや
)
しさうです。子飼ひの番頭らしい一
克
(
こく
)
さで、何べん大黒屋へ
呶鳴
(
どな
)
り込まうとしたことでせう。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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色の黒い、
逞
(
たく
)
ましい男ですが、眼鼻立は立派な方で、隨分良い男で通るでせうが、二十三、四の若い盛りのくせに、何處か年寄り染みた、一
克
(
こく
)
者らしい口をきく男です。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
盲人らしい一
克
(
こく
)
さで、佐の市は
尚
(
なほ
)
も言ひ募りさうにするのを
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
克
常用漢字
中学
部首:⼉
7画
“克”を含む語句
打克
一克
克己心
戎克
克平
克己力
哥薩克
博克図
克礼
克明
克己
克服
一克者
哥薩克踊
李克用
麻克
克巳
比斯馬克髭
牙克石
江克児
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