優艶ゆうえん)” の例文
旧字:優艷
四歳の頃よりまいを習いけるに挙措きょそ進退の法おのずから備わりてさす手ひく手の優艶ゆうえんなること舞妓まいこも及ばぬほどなりければ、師もしばしば舌を巻きて、あわれこの
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ピアノ四重奏曲=第二番イ長調(作品二六)」はさらに優艶ゆうえんで、ビクターに入っているゼルキン(ピアノ)、ブッシュ(ヴァイオリン)、ドクトル(ヴィオラ)
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
優艶ゆうえん、典雅等の、情的な意味や気分を出そうとする。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
コロムビアのロンのも女らしい優艶ゆうえんさがあって良いと言われている(J七八三二—五)。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)