側道わきみち)” の例文
今夜は雨が降るかも知れません、私はちょっと側道わきみちれるところがございますから、これで失礼を致します
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ジャン・ヴァルジャンは側道わきみちのうちに、建築材置き場の門の所に置いてある木材の上に腰をおろしていた。彼は顔を往来の方に向け、背中を東に向けていた。
俊子が一人離れて側道わきみちれてしまへばそれでいゝのだが、帰途かへりの都合からそのなかの一人と途連みちづれになるやうな事があると、あとの二人は何だか物寂しい、だまされたやうな気持になるのださうだ。