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倖
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さいわい
ふりがな文庫
“
倖
(
さいわい
)” の例文
お定は悲しむまえに、まず病が本物だったことをもっけの
倖
(
さいわい
)
にわめき散らして、死神が舞いこんできよった。
蛍
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
そして私は、それを一々各地に問い合わせて、供述の真実であった事を立証させて頂けたら
倖
(
さいわい
)
だと思います
旅客機事件
(新字新仮名)
/
大庭武年
(著)
「ばかをいえ。不発弾でなかったら、お前の
生命
(
いのち
)
は、とっくの昔になくなっているわけじゃないか。不発弾であったのが、どのくらい
倖
(
さいわい
)
だか、わかりゃしない」
二、〇〇〇年戦争
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
幾多の人を
殺
(
あや
)
め、
羅刹
(
らせつ
)
にひとしい血をあびて、功名を争った者どもが、こうして、無事安心のすがたを
陽
(
ひ
)
の下に見合うことができたのは、
倖
(
さいわい
)
といおうか、めでたいといおうか
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
働きもので、とにかく、毎日の御飯にことかかぬひとであれば
倖
(
さいわい
)
なり。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
よし、よし、向うから、しかけて来たのを
倖
(
さいわい
)
、
公方
(
くぼう
)
の随一の、
寵愛
(
ちょうあい
)
とかいう、あの浪路とやらを、巧言をもって、たぶらかし、思い切った仕方で、かの三斎めに、先ず第一の、歎きを見せて遣わそう。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
倖
(
さいわい
)
に廻文を
把
(
と
)
りて聖明を感ず
連城
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
倖
漢検準1級
部首:⼈
10画
“倖”を含む語句
僥倖
薄倖
不倖
射倖的
射倖心
僥倖児
薄倖兒
一薄倖児
薄倖児
恩倖
射倖
大倖
僥倖者
僥倖当
僥倖党
倖者
倖寵
倖僥
倖倖