ころ)” の例文
善吉は今にも吉里が障子を開けて、そこに顔を出すような気がして、火鉢に手を翳していることも出来ず、横にころりところんで、屏風の端から一尺ばかり見える障子を眼を細くしながら見つめていた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)