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修繕
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つくろ
ふりがな文庫
“
修繕
(
つくろ
)” の例文
引剥
(
ひきはが
)
した紙を
旧
(
もと
)
の通りに
修繕
(
つくろ
)
って、絵巻物を御本尊様の胎内に返してしまいましたが、盗む時よりも返す時の方が、よっぽど怖う御座いました……そうして
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
後で
修繕
(
つくろ
)
ひでもしたらしい繼目があるのに、その
細工
(
さいく
)
が精巧を極め、珠は固く定着して、一寸したことでは取れさうもなく、その上、珠の發する光りが、冷い焔となつて
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小店
(
こだな
)
を構えて、武具馬具の
修繕
(
つくろ
)
いなどを、表むきの
生業
(
なりわい
)
として、それを手ヅルに南都、叡山の僧兵やら、諸家へも出入りして、宮方のおうごきなどを、
密
(
ひそ
)
と探っておるよしにござりまする
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
流れの岸には
紅楓
(
もみじ
)
の
類
(
たぐい
)
を植えそのほかの
庭樹
(
き
)
には松、桜、梅など多かり、
栗樹
(
くり
)
などの
雑
(
まじ
)
わるは
地柄
(
とちがら
)
なるべし、——区何町の豪商が別荘なりといえど家も古び庭もやや荒れて
修繕
(
つくろ
)
わんともせず
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
俺達の破れを
修繕
(
つくろ
)
い 傷を手当し
犬にされたカスペルの話しかけ
(新字新仮名)
/
佐藤武夫
(著)
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「橋の
修繕
(
つくろ
)
いが出来る間の仕事にはちょうどよい。あるだけ拾い集めて——」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“修繕”の意味
《名詞》
修 繕(しゅうぜん)
傷んだ処を繕い直すこと。
(建築、会計)工事の種別で、建物・設備等の通常の維持管理のため、又は一部が毀損した建物・設備等につきその原状を回復するためのもの
(出典:Wiktionary)
修
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
繕
常用漢字
中学
部首:⽷
18画
“修繕”で始まる語句
修繕台
修繕工
修繕工事
修繕工場