信綱のぶつな)” の例文
佐佐木信綱のぶつな、森鴎外、坪内逍遥しょうよう、という大先輩の御後援をいただいて、鴎外先生は新たに「曾我兄弟そがきょうだい」をお書き下さるし、坪内先生は、「浦島」の中之段だけ
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
後年こうねん由井正雪ゆいしょうせつ一味のむほんのくわだてまで見やぶって、智恵伊豆という異名をとった——参州吉田の城主七万石、松平伊豆守信綱のぶつなの方へとまわっていったのです。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
老中という顕職にある信綱のぶつなばかり、特に一人であったというのは、こういうとき多くの家の子郎党を召し連れていったら、閣老豆州ずしゅうの従者という意味で、将軍が特別の下されものなぞあそばして
武田逍遥軒しょうようけん——武田左馬助——穴山梅雪——馬場美濃守みののかみ——真田信綱のぶつな
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひげが今にえてくるでしょ、なんて、からかったけれど——そうそう、こんな話もありましたっけ、佐佐木信綱のぶつな先生の所へいって、あたくしの友達の、こういう人を連れて来ますと言ったとき
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)