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便宜
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びんぎ
ふりがな文庫
“
便宜
(
びんぎ
)” の例文
其の土地の長者が駅館を主どり、駅館は官人や身分あるものを宿泊休憩せしめて旅の
便宜
(
びんぎ
)
を半公的に与える制度から出来たものである。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
召て其方
密
(
ひそ
)
かに彼が旅宿の
邊
(
へん
)
へ參り密々明日の出立の
時間
(
じかん
)
を聞合せ參るべしと申付らる近習は
頓
(
やが
)
て上本陣の邊りへ立越
便宜
(
びんぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
同じ町内の
交誼
(
よしみ
)
で椿岳は扇面亭の主人とはいたって心易く
交際
(
つきあ
)
っていて、こういう
便宜
(
びんぎ
)
があったにもかかわらず、かつて一度も書画会を開いた事がなかった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
……されば、
逐々
(
ありありて
)
戻り来しか。来る年も来る年も待ち
侘
(
と
)
ったが、冥土の
便宜
(
びんぎ
)
が
覚束
(
いぶせし
)
ないか、いっこう、すがたをお見されぬ。今もいま、
婆
(
ばば
)
刀自
(
とじ
)
と
愚痴
(
かごと
)
いうていた。……ああ、ようまあ戻り来しぞ。
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
さもあれ、
情火
(
じゃうくわ
)
は
力
(
ちから
)
を、
時
(
とき
)
は
便宜
(
びんぎ
)
を
與
(
あた
)
へければ
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
便
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
宜
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
“便宜”で始まる語句
便宜上
便宜的