何様なによう)” の例文
旧字:何樣
その地位すでに定まるときは、本人の働は何様なにようにてもこれに関することなく、地位は生涯その身につきて離れざるものなり。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
喜「黙れ、仮令たとえ何様なにようなる事があろうとお前方の指図は受けん、悪い事があればわしの家内だからわしが手打に致そうとねじり首にしようとわしがする、なんわしに断らんでなすった」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「惣八郎何様なにようとがによりまして」ときいた。すると志摩はやや声を励まして
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
また何様なにようたるを知らず、社中自からこの塾を評して天下の一桃源と称し、その景況、まったく世と相反するに似たり。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)