但書ただしがき)” の例文
尚その命令書には『おっ後日ごじつ何等カノ命令アルマデハ本件ニ関シ総指揮官部へ報告ニ及バズ』と但書ただしがきを書くから、予め諒承りょうしょうありたい
新青年子もコッチがなぐられるような事は書かないでくれという但書ただしがきを附けたものであるが、これは但書を附ける方が無理だ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それはとにかく、彼がそんな但書ただしがきをつけてロッソリモに送った自伝というのは、おおよそ次のようなものである。
然し一方では又、その時に感じた事に違ひないといふ気もするから、但書ただしがきをつけて置く事にする。
吉右衛門の第一印象 (新字旧仮名) / 小宮豊隆(著)
と彼は一種不安らしい目つきで青年を見ながら、但書ただしがきといった風につけ加えた。
少しの但書ただしがきも添えずに、明白に断定した一文を掲げている。
狸とムジナ (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「夜見ると」甲野さんがすぐ但書ただしがきを附け加えた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)