会話やりとり)” の例文
旧字:會話
夫婦ふたり会話やりとりをぼんやり聞いている小信は、まるで薄桃色の霞のなかに生きているような気がするだけで。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「これこれ」忠相が、ちょっと声を高めると、次の間との襖を背に、ぼんやり控えて殿と木甚との会話やりとりを聞いていた用人の伊吹大作いぶきだいさくが、かしこまって、耳を立てた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もうのがれるすべはないと、女は闇黒の中に大きな眼をあいて、二人の会話やりとりを聞いている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
左膳と源十郎、こうして短い会話やりとりをとりかわしながらも
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
杉戸をさかいに、奇妙な会話やりとりが続いている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)