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他哩
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たわい
ふりがな文庫
“
他哩
(
たわい
)” の例文
作は四五人の若いものに取囲まれて、
連
(
しきり
)
に酒を
強
(
し
)
いられていたが、その目は
見据
(
みすわ
)
って、あんぐりした口や、ぐたりとした
躯
(
からだ
)
が、
他哩
(
たわい
)
がなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
圭一郎はY町の妻の實家の近所の床屋にでも行つて髮を刈り乍ら
他哩
(
たわい
)
のない他人の噂話の如く裝つてそれとなく事實を突き留めようかと何遍決心したかしれなかつた。が、
卒
(
いざ
)
となると果し兼ねた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
と、それだけが庸三の耳にはっきり
聴
(
き
)
き取れるだけで、何をきいても
他哩
(
たわい
)
がなかった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「そうね、商売に出たてにはそんなこともあったようだわ。あんな時分は訳もわからず、ぼーっとしているから、
他哩
(
たわい
)
のないものなのよ。先だって若いから、恋愛ともいえないような淡いものなの。」
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
哩
漢検準1級
部首:⼝
10画
“他”で始まる語句
他
他人
他所
他人事
他家
他愛
他処
他事
他国
他目