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二女
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ふたり
ふりがな文庫
“
二女
(
ふたり
)” の例文
G——は
二女
(
ふたり
)
の気分で、武村のことをI子が寿美子に話して、厳しく小言を言つたことが直感された。
彷徨へる
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
二女
(
ふたり
)
は今まで争ッていたので、うるさがッて
室
(
へや
)
を飛び出した吉里を、お熊が追いかけて来たのである。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「兄様。いま仰っしゃった
二女
(
ふたり
)
の母とは——それは、私たちのおっ母さんとはちがうのですか」
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
砂丘つづきの草を踏んでと、学生が見ていると、
立
(
たち
)
どまっていた
二女
(
ふたり
)
が、ホホホと笑うと思うと、船の胴を
舷
(
ふなべり
)
から真二つに切って、市松の帯も消えず、浪模様の
裾
(
もすそ
)
をそのままに
彼方
(
むこう
)
へ抜けた。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
張り替えたばかりではあるが、
朦朧
(
もうろう
)
たる
行燈
(
あんどう
)
の
火光
(
ひかげ
)
で、
二女
(
ふたり
)
はじッと顔を見合わせた。小万がにッこりすると吉里もさも
嬉
(
うれ
)
しそうに笑ッたが、またさも術なそうな色も見えた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
▼ もっと見る
二女
(
ふたり
)
は長い間、
凄
(
すご
)
い勢いで言い合った。傍で制する磯野の
語
(
ことば
)
も耳に入らなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「そうか。……いやそうだろう。あの銀の釵なら、
二女
(
ふたり
)
の母親が、若い頃に
挿
(
さ
)
していた品、その釵が、
淫奔
(
いんぽん
)
な血とつき
纏
(
まと
)
って、お里に愛され、お八重にまで持たれて行った——怖ろしい気がする」
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“二女”で始まる語句
二女王
二女子