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二合半
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こなから
ふりがな文庫
“
二合半
(
こなから
)” の例文
「いや、こいつはきいて置く値打があるぜ、錢形の親分——親分は
二合半
(
こなから
)
坂の春日家の貧乏屋敷を知つてゐるかな」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ええ、驚いたい、
串戯
(
じょうだん
)
じゃねえ、
二合半
(
こなから
)
が処フイにした。さあ、まあ、お乗んなせえ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
血を
雜巾
(
ざふきん
)
か何かにひたして、
二合半
(
こなから
)
坂の春日邸下になすつたり、石垣を熊手か何かで引つかいて、あわよくば春日邦之助を無實の罪に
陷
(
おとしい
)
れ、自分は何時までもきれいなお孃さんと
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
息子
(
むすこ
)
の
性
(
せい
)
は
善
(
ぜん
)
にして、
鬼神
(
きじん
)
に
横道
(
わうだう
)
なしと
雖
(
いへど
)
も、
二合半
(
こなから
)
傾
(
かたむ
)
けると
殊勝
(
しゆしよう
)
でなく
成
(
な
)
る。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私の父親は
医師
(
いしゃ
)
だったんだよ。……と云うお医師も、築地、本郷、駿河台は本場だけれども、
薬研堀
(
やげんぼり
)
の朝湯に行って、
二合半
(
こなから
)
引掛けてから脈を取ったんだそうだから、医師の方では場違いだね。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
第一番に行つたのは、
二合半
(
こなから
)
坂の春日邦之助の屋敷でした。旗本は旗本に違ひありませんがこの邊に住んでゐるのは、軒並恐ろしい貧乏で、お勝手へ廻ると、まことにさんたんたる浮世小路です。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
婦人
(
おんな
)
二人は、また日が暮れると泊りに来ました、いい工合に
青緡
(
あおざし
)
を少々握りましたもんですから、宵の内に
二合半
(
こなから
)
呷
(
あお
)
りつけて、寝床に潜り込んで待ってると、案の定、刻限も
違
(
たが
)
えず、雨戸カタリ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
“二合半”で始まる語句
二合半坂