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乾飯
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ほしいい
ふりがな文庫
“
乾飯
(
ほしいい
)” の例文
天はあくまで
碧色
(
あおいろ
)
で、地は涯ない白さであった。それでも万一のために
乾飯
(
ほしいい
)
を腰につけ、磁石を前帯にはさんでいた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
日に
焦
(
こ
)
げたる
老翁
(
ろうおう
)
鍬を肩にし
一枝
(
いっし
)
の桃花を折りて
田畝
(
でんぽ
)
より帰り、老婆
浣衣
(
かんい
)
し終りて
柴門
(
さいもん
)
の
辺
(
あたり
)
に
佇
(
たたず
)
み
暗
(
あん
)
にこれを迎ふれば、
飢雀
(
きじゃく
)
その間を
窺
(
うかが
)
ひ井戸端の
乾飯
(
ほしいい
)
を
啄
(
ついば
)
む
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
前者については
怪我
(
けが
)
にもトウコボシまたはトウコボレと呼んだ例を聞かぬこと、後説に付いては稲を
乾飯
(
ほしいい
)
というのが
家猪
(
ぶた
)
をハムと呼ぶと同様不自然であることである。
大唐田または唐干田という地名
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
また同国
楯縫
(
たてぬい
)
郡
沼田
(
ぬた
)
郷に付きても、昔
宇乃治比古命
(
うのちひこのみこと
)
がニタの水を
乾飯
(
ほしいい
)
にかけて食わるるとて、にたに
食
(
お
)
しまさんと言われしゆえ、ニタと言うべきを今はヌタと言うとある。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“乾飯”で始まる語句
乾飯直