主僧しゅそう)” の例文
ぎしりをんだふたりの従僧じゅうそう網代笠あじろがさをかなぐりて、大刀をふりかぶって、主僧しゅそうの身をまもり、きたるをうけてやりや刀をうけはらった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかにも文法や修辞学上の学識の程度の低いのに驚いて自分の宿って居る僧舎に帰って参りますと、その舎の主僧しゅそうが私にあの医師の所で何を話したかと尋ねますから
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
よくにつりこまれて、草芝くさしばの上へあらたまり、おとといの真夜中まよなか呂宋兵衛るそんべえ手策てだてをつくして従僧じゅうそうふたりをあやめ、ひとりの主僧しゅそうをいけどってきて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)