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不精者
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ぶしょうもの
ふりがな文庫
“
不精者
(
ぶしょうもの
)” の例文
一種の勉強家であると共に一種の
不精者
(
ぶしょうもの
)
に生れついた彼は、ついに活字で飯を食わなければならない運命の所有者に過ぎなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どうしても料理を
美味
(
おい
)
しくつくれない人種がある。私はその人種を知っている。その名を
不精者
(
ぶしょうもの
)
という。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
と多少の心配があり、しかも
不精者
(
ぶしょうもの
)
の父親だからそう思いながら見守っているだけである。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
不精者
(
ぶしょうもの
)
のわたしに取っては、それらの世話がなかなかの面倒であったが、いやしくも郊外に住む以上、それが当然の仕事のようにも思われて、わたしは朝晩の泥いじりを
厭
(
いと
)
わなかった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
七時
起床
(
きしょう
)
。戸を開けば、
霜如雪
(
しもゆきのごとし
)
。裏の
井戸側
(
いどばた
)
に行って、
素裸
(
すっぱだか
)
になり、
釣瓶
(
つるべ
)
で三ばい頭から水を浴びる。
不精者
(
ぶしょうもの
)
の
癖
(
くせ
)
で、毎日の冷水浴をせぬかわり、一年分を
元朝
(
がんちょう
)
に
済
(
す
)
まそうと謂うのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“不精”で始まる語句
不精
不精髯
不精無精
不精鎌
不精鬚
不精々々
不精不精
不精髭
不精無性