“ぶしょうもの”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
不精者	55.6%
無性者	22.2%
不性者	11.1%
無精者	11.1%

不精者

どうしても料理を美味（おい）しくつくれない人種がある。私はその人種を知っている。その名を不精者（ぶしょうもの）という。

味覚馬鹿 (新字新仮名) ／ 北大路魯山人(著)

無性者

そういう無性者（ぶしょうもの）でも行事の薺だけは敲いて見る。これもまた太平の姿である。

古句を観る (新字新仮名) ／ 柴田宵曲(著)

不性者

言ったのは、日頃は腰の重い不性者（ぶしょうもの）、花和尚魯智深（ろちしん）なのである。

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

無精者

取次の言葉を聞いてこの無精者（ぶしょうもの）がガバと刎（は）ね起きたところを見ると、それは主膳の耳にかなりの大事と響いたものと見えます。

大菩薩峠：14 お銀様の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)