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不寝番
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ねずばん
ふりがな文庫
“
不寝番
(
ねずばん
)” の例文
お梅が帽子と外套を持ッて来た時、
階下
(
した
)
から上ッて来た
不寝番
(
ねずばん
)
の仲どんが、催促がましく
人車
(
くるま
)
の久しく待ッていることを告げた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
外部からの襲撃をうける心配のない人造島では、
歩哨
(
ほしょう
)
も、
不寝番
(
ねずばん
)
も必要がなく、ただ、動力所だけに、機関士が交替に起きているに過ぎない。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
不寝番
(
ねずばん
)
の男は私たちを奥まった二階の部屋へ案内しました。洋室
擬
(
まが
)
いに窓を狭め、畳が敷いてある様子までが、
胡乱
(
うろん
)
に感じられる部屋つきです。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
深更、
暁明
(
よあけ
)
、二度目の、
音
(
おと
)
ないの響きに、今度は、宿屋の、
不寝番
(
ねずばん
)
も、うたたねから目を醒されたのであろう——
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
貴重品ばかりの所であるから、夜は特別に二人居て交代で
不寝番
(
ねずばん
)
をする事になって居たのである。
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
▼ もっと見る
午後に重詰の菓子で茶を出す。果物が折々出る。便用には
徒士
(
かち
)
二三人が縁側に出張る。
手水
(
ちょうず
)
の
柄杓
(
ひしゃく
)
は徒士が取る。夜は
不寝番
(
ねずばん
)
が附く。挨拶に来るものは縁板に頭を附ける。書物を貸して読ませる。
堺事件
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
番
常用漢字
小2
部首:⽥
12画
“不寝”で始まる語句
不寝