“ねずばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
不寝番100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深更、暁明よあけ、二度目の、おとないの響きに、今度は、宿屋の、不寝番ねずばんも、うたたねから目を醒されたのであろう——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
貴重品ばかりの所であるから、夜は特別に二人居て交代で不寝番ねずばんをする事になって居たのである。
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
午後に重詰の菓子で茶を出す。果物が折々出る。便用には徒士かち二三人が縁側に出張る。手水ちょうず柄杓ひしゃくは徒士が取る。夜は不寝番ねずばんが附く。挨拶に来るものは縁板に頭を附ける。書物を貸して読ませる。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)