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下邸
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しもやしき
ふりがな文庫
“
下邸
(
しもやしき
)” の例文
帰り新参で、昌平黌の塾に入る前には、千駄谷にある藩の
下邸
(
しもやしき
)
にいて、その後外桜田の上邸にいたり、増上寺境内の
金地院
(
こんじいん
)
にいたりしたが、いつも自炊である。
安井夫人
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
といふふうに大川筋は、遊山、氣保養の本花道となり、兩河岸は大名
下邸
(
しもやしき
)
の土塀と、いきな住居の手すりと、お茶屋といふ、江戸錦繪、浮世繪氣分横溢となつた。
大川ばた
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
下り
豫
(
かね
)
て約束なれば深川の下屋敷へ
到着
(
たうちやく
)
致
(
いた
)
しけるに小野田は三年以前に先妻は
相果
(
あひはて
)
子供もなく住居も
下邸
(
しもやしき
)
の事なれば
手廣
(
てひろ
)
き暮しに付母娘共大きに
安堵
(
あんど
)
して幸之進を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今日、
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
の
下邸
(
しもやしき
)
で
後
(
のち
)
の月見の宴があるが、主水は御前で思いきった乱暴をする決心でいる。
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
隠居の政岑は、その年、三十一歳で池の端の
下邸
(
しもやしき
)
で死んだ。鈴木主水の書置はどれほどの効果があったか知らないが、一説には、このために半地召上げを許されたともいう。
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
横網河岸
(
よこあみがし
)
の
備前家
(
びぜんさま
)
(今の安田公園の処)のお
妾
(
めかけ
)
お花さんが、毎日
水門
(
すいもん
)
から屋根船を出して、
今戸河岸
(
いまどがし
)
の
市川権十郎
(
かわさきや
)
の家へいったのでお家騒動が起り、大崎の
下邸
(
しもやしき
)
へ移転するという
噂
(
うわさ
)
から
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
邸
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
“下邸”で始まる語句
下邸跡