上席じょうせき)” の例文
王子は、サンドリヨンを、そのなかでいちばん名誉めいよ上席じょうせき案内あんないして、それからまた、つれ出して、いっしょにダンスをはじめました。
と、その肥満漢ひまんかんは手をのばして、隊長に上席じょうせきをすすめた。混じり気のない立派な日本語であった。どうやらこれが船長らしい。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何しろ、力があってけんが立つということになっていたから、がさほど利口りこうでない大迫玄蕃、年功というわけで平番士の中では比較的上席じょうせきにもいたし、城中で怖い者がなかった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)