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三吉
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さんきち
ふりがな文庫
“
三吉
(
さんきち
)” の例文
「
三吉
(
さんきち
)
と云うんです。以前の飼主の香具師がそう呼んでいたんです。つまり戸籍面は黒瀬三吉という事になっているんです」
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
が、その徳利を奪い取る前に、船頭の
三吉
(
さんきち
)
は徳利の口を自分の口に当てて、少しばかり残っていた赤酒を、
雫
(
しずく
)
も残さず呑み干してしまったのです。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは抽斎が「
三坊
(
さんぼう
)
には
雛
(
ひな
)
人形を遣らぬ
代
(
かわり
)
にこれを遣る」といったのだそうである。三坊とは
成善
(
しげよし
)
の
小字
(
おさなな
)
三吉
(
さんきち
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
次いで佐藤
三吉
(
さんきち
)
博士の診察を受けたこと。今はすでに重篤の状態にあることをも云つた。そして、赤彦門下の三人の女流は岡
麓
(
ふもと
)
さんと一しよに明日
信濃
(
しなの
)
に立つこと。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
長二に
指
(
さ
)
させようと、店の
三吉
(
さんきち
)
という
丁稚
(
でっち
)
に言付けて、長二を呼びにやりました。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「あ、あすこへやってきた。三ばん見はり小屋の
三吉
(
さんきち
)
だな。なにか重大な知らせをもってきたのにちがいない。」
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
安政四年には抽斎の七男
成善
(
しげよし
)
が七月二十六日を以て生れた。
小字
(
おさなな
)
は
三吉
(
さんきち
)
、通称は
道陸
(
どうりく
)
である。即ち今の
保
(
たもつ
)
さんで、父は五十三歳、母は四十二歳の時の子である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
大法寺の経蔵に向った二人の手先は、何の
造作
(
ぞうさ
)
もなく、その中で馬鹿囃子をやっている、押上の笛辰と、その弟子で太鼓の上手と言われた、
三吉
(
さんきち
)
を縛って来ました。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
六月三十日に保の長男
三吉
(
さんきち
)
が生れた。八月十日に私立渋江塾を
鷹匠町
(
たかじょうまち
)
二丁目に設くることを認可せられた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“三吉”で始まる語句
三吉野
三吉兄
三吉座
三吉狐
三吉武蔵守