“万記録”の読み方と例文
読み方割合
よろづきろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万記録よろづきろくの内容は、松平遠江守とほたふみのかみの家来稲垣左近右衛門さこんゑもんと云ふ者が、見聞した事を数度に主家へ注進した文書である。松平遠江守とは摂津せつつ尼崎の城主松平忠栄ただながの事であらう。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
写本は墨付すみつき二十七枚の美濃紙本で、表紙に「大阪大塩平八郎万記録よろづきろく」と題してある。表紙の右肩には「川辺文庫」の印がある。川辺御楯かはのべみたて君が鈴木君に贈与したものださうである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)