“万灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬燈
読み方割合
まんとう50.0%
まんどう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加えて波上はじょうの炎々たる水雷火すいらいか、その魚鱗火ぎょりんか、連弾光、鵜舟うぶねかがり、遊覧船の万灯まんとう提灯ちょうちん、手投げの白金光、五彩の変々たる点々光、流出柳箭りゅうしゅつりゅうせん
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
また二十六日、すなわち大地震の前夜には八時ごろから十時ごろまで、赤神山に幾千万の光り物が、万灯まんとうのように赤く輝いたと、「乾坤相克記」に記してある。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
此時田町の方から小供の群が万灯まんどうをかついで、景気よく押寄せて来ましたが、手風琴の仲間を見るや『万歳!』と口々に叫けんで其中心に割込みました。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
この魔術街マジツク・シテエの一部に新しく日本まちが出来た。永年欧米を廻つて居る櫛曵くしびきと云ふ日本人の興行師が経営してるさうだ。春日かすが風の朱塗門をはひると、日本画に漢詩や狂歌のさんのある万灯まんどうが客を中央の池へ導く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)