万灯まんどう)” の例文
旧字:萬燈
此時田町の方から小供の群が万灯まんどうをかついで、景気よく押寄せて来ましたが、手風琴の仲間を見るや『万歳!』と口々に叫けんで其中心に割込みました。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
この魔術街マジツク・シテエの一部に新しく日本まちが出来た。永年欧米を廻つて居る櫛曵くしびきと云ふ日本人の興行師が経営してるさうだ。春日かすが風の朱塗門をはひると、日本画に漢詩や狂歌のさんのある万灯まんどうが客を中央の池へ導く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)