七里しちり)” の例文
これぞ由なきものを見てしまったわい! あんなのは見ない方がよかった! 春信はるのぶの浮世絵から抜け出したその姿をよ、まさに時の不祥! 七里しちりけっぱい!
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
十時じふじ出發しゆつぱつどう五十五分ごじふごふん電鐵でんてつにて小田原をだはらかへり、腕車わんしややとうて熱海あたみむかふ、みち山越やまご七里しちりなり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかも、自分の頭の上で——フッ! フッ! それこそ七里しちりけっぱい。七里けっぱい。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
うらみふかし 七里しちり浜辺はまべ
七里ヶ浜の哀歌 (新字新仮名) / 三角錫子(著)
七里しちりが浜のいそ伝い
鎌倉 (新字新仮名) / 芳賀矢一(著)