七絶しちぜつ)” の例文
とは少時漢詩なるものを作らせられた時度たびお手本の役をつとめた李九齢りきうれい七絶しちぜつである。今は子供心に感心したほど、名詩ともなんとも思つてゐない。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
伊藤公の書いた七絶しちぜつ半折はんせつを掛けた床の間の前に、革包かばんが開けてあって、そのそばに仮綴の inoctavoアノクタヴォ 版の洋書が二三冊、それから大版の横文おうぶん雑誌が一冊出して開いてある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
掛替かけかゆる折滬上こじょう当今とうこんの書家高邕こうようといふ人の書きける小杜しょうと茶煙禅榻さえんぜんとう七絶しちぜつすらすらと読下よみくだしける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこのたびの婚儀につきては深くその身元のあしよしを
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
看花七絶 看花かんか 七絶しちぜつ
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)