一道ひとすぢ)” の例文
○そも/\我郷わがさと雪中の洪水こうずゐ、大かたは初冬と仲春とにあり。このせきといふしゆくは左右人家じんかまへ一道ひとすぢづゝのながれあり、すゑ魚野川うをのかはへ落る、三伏さんふくひでりにもかわく事なき清流水せいりうすゐ也。
いかにするかと引れゆきしにはじめ濘落すべりおちたるほとりにいたり、熊さきにすゝみて自在じざいに雪を掻掘かきほり一道ひとすぢみちをひらく、何方いづくまでもとしたがひゆけば又みちをひらき/\て人の足跡あしあとある所にいたり