“一網打尽”の読み方と例文
読み方割合
いちもうだじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辰次が秤座を抜出して海賊橋の隠れ家に来たところを一網打尽いちもうだじんにされてしまったのです。
「ヤ、御苦労でした。大成功です。賊の首魁しゅかいが死んでしまったのは、少々残念だが、これも天罰と云うものでしょう。手下共は皆あちらの部屋に縛ってあるのですね。一網打尽いちもうだじんでしたね」
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
右の面々が一網打尽いちもうだじんに引上げられ、厳重なお取調べを受けた上に、人相書まで取られたり、爪印をいられたり、お陣屋へお留置とめおきを食った上に、ようやくのことで釈放されたという次第で
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)