“一網”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとあみ60.0%
いちもう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははは、そいつアよかった。さんざん、金時計をに呑ませておいて、一網ひとあみに、吐き出させるなんて、警察も抜け目がない」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
津や浦のはてから果を一網ひとあみにもせい、人間夥間なかまが、大海原おおうなばらから取入れますものというは、貝にたまったしずくほどにいささかなものでござっての、お腰元衆など思うてもみられまい
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とらえるときには、大ぜいの部下も、ぬすみためた美術品の数々も、すっかり一網いちもうに手に入れてしまうつもりだよ。少し欲ばりすぎているだろうかねえ。ハハハ……。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
『そうですとも、女共も一網いちもうに!』