“一殿”の読み方と例文
読み方割合
いちでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、殿(でん)ノ法印(ほういん)を追い立てた。そして宮は一たん奥へもどって妃のお給仕で食膳につき、また装いも腹巻にかえて、おもての陣座とする一殿(いちでん)へ出て行かれた。
そこで使者は、長いこと、一殿(いちでん)で待っていたが、二(ふ)た刻(とき)もたつのに、どうしたのか出ても来ない。
とつぜんな宮御所の召集には、千種忠顕(ただあき)以下、たれもが驚いて馳せ参じた。そしてよく密議する一殿(いちでん)の凍(こお)るばかりな灯に対して、それぞれの吐く白い息が固く居ながれていた。