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一時
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ひときり
ふりがな文庫
“
一時
(
ひときり
)” の例文
舳櫓
(
ともろ
)
を押せる
船子
(
ふなこ
)
は
慌
(
あわ
)
てず、
躁
(
さわ
)
がず、
舞上
(
まいあ
)
げ、
舞下
(
まいさぐ
)
る
浪
(
なみ
)
の呼吸を
量
(
はか
)
りて、浮きつ沈みつ、秘術を尽して
漕
(
こ
)
ぎたりしが、また
一時
(
ひときり
)
暴増
(
あれまさ
)
る風の下に、
瞻
(
みあぐ
)
るばかりの
高浪
(
たかなみ
)
立ちて
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
美「お茶でも飲んでお出でなさいな、そう大きに御苦労様………あなた
余
(
あん
)
まり遅いからお泊りに成ったのだろうから、私も今寝ようと思った処、あゝ
宜
(
よ
)
い塩梅に
一時
(
ひときり
)
降ってから小降りに成りましたねえ、それにね蝙蝠傘は漏りはしませんか」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一時
(
ひときり
)
、何となく陰々とした広間が、ぱッとまた
明
(
あかる
)
くなりますとね、鶏がくるりと目を覚まして、
莞爾
(
にっこり
)
笑ったように見えたんですって。——天狗が、同じように笑ったから不気味でしたの。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何でも熱海を
掻攪
(
かきみだ
)
して、
一時
(
ひときり
)
お遊びになりましたものと見えます。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“一時”で始まる語句
一時間
一時颪
一時凌
一時雨
一時餘
一時代
一時余
一時頃
一時性
一時脱