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一国
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いっこく
ふりがな文庫
“
一国
(
いっこく
)” の例文
旧字:
一國
「そんな
一国
(
いっこく
)
なことを言って、大勢の威勢で
打壊
(
ぶちこわ
)
しにでも会った日には、ちっとやそっとの金では埋合せがつかない」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「まったくあの宗匠は
一国
(
いっこく
)
で、一旦こうと云い出したが最後、なんと云っても承知しないんですから」
半七捕物帳:36 冬の金魚
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
名「いえ中々
一国
(
いっこく
)
もので、少しも人に
媚
(
こび
)
る念がありませんから、
今日
(
こんにち
)
直
(
すぐ
)
と申す訳には参りません」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
浜田屋の亀吉は強情と
一国
(
いっこく
)
と、
侠
(
きゃん
)
で通った女であった。
豪奢
(
ごうしゃ
)
の名に彼女は気負っていた。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それは東京の中学校を落第して仕方なしに浦和へきた
怠惰生
(
たいだせい
)
からの
感染
(
かんせん
)
であった。
孔子
(
こうし
)
は
一人
(
いちにん
)
貪婪
(
どんらん
)
なれば
一国
(
いっこく
)
乱
(
らん
)
をなすといった、ひとりの不良があると、全級がくさりはじめる。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
盲人らしい
一国
(
いっこく
)
さで、佐の市はなおも言い募りそうにするのを
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
誠に
一国
(
いっこく
)
な事を申すようですが、
私
(
わたくし
)
は一体斯ういう正直な
性質
(
うまれつき
)
で、私どもはこれ本陣だとか脇本陣だとか名の有る宿屋ではございませんで、ほんの木賃宿の毛の生えた半旅籠同様で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
一国
(
いっこく
)
な人だねえ。そうして、これからどこへ行くつもりなの」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“一国”の意味
《名詞》
ひとつの国。
国全体。全国。
頑固であること。一刻。一徹。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“一国”で始まる語句
一国者
一国中