“パミール”の漢字の書き方と例文
語句割合
葱嶺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「毒風肌を切る」葱嶺パミールをこえるに当って、玄奘は「竜王のひそむ大竜池」のほとりを通っている。それは、紺碧こんぺきの「無限の深淵しんえん」なのである。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
おまえたちはみなこれから人生という非常ひじょうなけわしいみちをあるかなければならない。たとえばそれは葱嶺パミールこおり辛度しんどながれや流沙るさの火やでいっぱいなようなものだ。
阿耨達池あのくだっちやすべて葱嶺パミールから南東の山の上のみずうみは多くはかがみのように青くたいらだ。なぜそう平らだかとならば水はみんな下に下ろうとしておたがい下れるとこまでくからだ。
玉門関ぎょくもんかんを越えて、太平洋の水域の勢力の限界を一歩出ると、その西は遥かに世界の屋根葱嶺パミールに至るまでのいわゆる支那トルキスタンの地方は、全くの荒蕪こうぶの砂漠と、乾燥し切った岩山との境である。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)